北国には残暑という気配は無く9月も終わろうとしています。
今朝は気温もグッと低めで、果樹園は深い朝霧に包まれていました。
そんな中で中生のリンゴ達は日増しに色合いを深め、もうすぐ収穫の時期となります。
そんな風景を写真に収めようと思っていたのですが、瞬く間に霧は晴れ、立派な蜘蛛の巣が露に濡れて光っていました
昨日から「ふじ」の葉摘み作業を開始しました。
果実に触れている葉を除去し、全体に着色させるための作業ですが、海外ではまずやらない作業かと思います。
日本人は目でも食べる人種ですから、見た目を非常に気にします😂
オーナーの皆様方の木はお約束通り、軽い葉摘みと玉廻しだけですが、その方が蜜の入りや糖度は高くなります。
写真は「もりのかがやき」
落果した物を計って見たのですが糖度は15を越しています。
そろそろ収穫の準備ですね。
22日で紅玉の葉摘みを終えましたが、着色管理はそれで終わりではありません😂
葉を取った跡が色付いて来たら、今度は陽光面に向けてリンゴを廻します。
裏側は陽に当たり難いので、葉を摘み取っても青いままですから….
と、いう事で、今日はそんな作業でした。
心配していた通り、先日の台風で落果は免れたものの、枝に当たって、傷がついている物も少なからず見受けられます。
申し訳ありませんが、オーナーの皆様にはその事をご承知おきいただきますよう宜しくお願いいたします😥
ちなみに、現在の糖度は 11.1
栽培している品種の中で最も甘いと思われる「トキ」は15.0 でした。
トキも紅玉も収穫時には、まだまだ糖度は上がりますけどね。
近所の園地よりワンテンポ遅れていますが😂昨日で紅玉の葉摘みを終え、今日からジョナゴールドの葉摘みに入りました。
写真は着色系の紅玉なので、けっこう色付いていますが、従来系の物は、まだ青い部分が目立ちます。
ジョナゴールド、今年、半分は葉を摘まない事にしました。
葉を摘み取った物に比べ、見た目は劣りますが、マイルドでコクのあるリンゴに仕上がってくれるかと思います。
オーナーの皆様はじめ、多くの方々にご心配頂きましたこの度の台風18号ですが、当地は大雨の被害など無く、何とか無事に通り過ぎました。
が、風は通り過ぎた後の午後から方が非常に強くなり、管内でもかなりの被害が出た模様です。
当園の場合は中生の品種が2割から3割程度、晩生種のふじ、王林は1割程度の落果で済みました。
落果しないまでも樹上で傷付いた物もかなり有るかも知れず、金額的にはかなりの痛手になるかも知れませんが、あの風の勢いや、近隣の園地に比べたらかなり少な目かと思われます。
これも偏に、普段から応援して頂いている皆様の温かい心の賜物とあらためて感謝の念でいっぱいです。
中生の中では、粒の大き目な「もりのかがやき」や「ジョナゴールド」そして「シナノスイート」の落果が多いのですが「紅玉」など小さめな品種は2割程度の落果かと思われます。
収穫まで、まだまだ油断できませんが、取敢えず今回の報告とさせて頂きます。
写真は紅玉の園地に隣接している方の王林と我が家の「紅玉」の落果状況です。
近隣の園地では倒木も何本か見られました。
今日は午後から検疫官が来園し、輸出用のリンゴを査察して頂きました。
査察の結果は、難なくクリア。
輸出先はベトナム。
ホントはリンゴの輸出は青森にお任せして、生産量1桁しかない岩手はその空いた隙間で国内販売に力を注ぐ方がベターだと思ったりするのですが…🤔
東南アジアは何年か前に、タイにニョウボと出かけただけで、ベトナムは未知の国です。
ベトナム戦争が終結した後「サイゴンから来た妻と娘」というドラマをNHKで見たのですが、その内容はすっかり忘れてしまっています 😂
が、その主題歌カーン・リーの「美しい昔」がとても印象的でした。
内容をすっかり忘れたと言いながら、本棚を見たら、関連する近藤紘一氏の本をこんだけ持っていたのでした。
いつか読み直してみようかと思います。
この本を読んだ辺りには、自分が、その先リンゴを作る人になっていようとは….ましてそのリンゴをベトナムに輸出する事になっているなど思いもしませんでした。
人生って面白いものですね🍎
早朝 紅玉に落果防止剤 シナノスイートの葉摘み終了