今年もあっという間に3月も半ばにさしかかろうとしています。
啓蟄も過ぎ、さすがに北国も、今日は温かい1日となりました。
果樹園ではまだまだ剪定作業の日々です。
「寒いのにご苦労様ですね」と時折オーナーの方に言われたりしますが、実は、この作業…わりと好きだったりします。
(今年もまた、小さい子供たちがリンゴ狩りに来てくれるなぁ)
(小さな子供たちにも届く枝は残してあげよう)
(この枝には何個くらいの実をつけてあげようかな?)
などと、色々妄想しながらの作業は楽しみでもあります。
しかし、花が咲き始めたら、それからの作業は追立てられて妄想などしていられなくなります。
風が吹いたらドキドキし、雨が続いたらドギマギする日々が待っていたりするのです。
ところで、孫娘がこの4月から小学生になるって事で、娘が、学費もかかるしぃ、バイトなど始めようかな?などと職安に行ったらしいのですが、そこで紹介されたのが、長年リンゴの木のオーナーになって頂いている保育園だったとか。
で、先日面接に出かけたのですが、園長先生が履歴書の住所を確認して、湯沢のどの辺ですかぁ?
と、聞かれたようで、娘も後でカミングアウトってのもと言う事で「実はふれあい果樹園の娘です。お世話になっております」
と言ってしまったようで…
申し訳ありません、そしたら不採用とは言いにくいですよねぇ…
「あららぁ、こちらこそお世話になってますぅ」
「で、お父様は面接に行くと言ったらなんて仰ってました?^^;」
「はい、世間は狭いなぁ….と」
そんな事で、後日採用の手紙が届き、この4月から給食オバサンとしてお世話になる事になりました。
ま、あくまで正規な職員としてではなく、臨時職員としてですが…
その方がまた、半日で帰ることが出来るので、好都合という事もあったりして。
娘が大学を出た年に就職させたのが、自分が関わっていた老人ホームで、その時はすでに自分は常勤を解いてもらっていたのですが
しばらくして「どうよ、施設には馴れたか?」と聞いた時に
「仕事には馴れたけど、けっこう大変だったりするのよ」とか言ってたなぁ。
「なぜに?」
「だってぇ…」「偉そうな事言ってる常務理事の娘が入職したらしいよ」
と言って、昼休み時間などに毎日のように色んな人が見に来るんだものぉ….
「へぇ、それは大変だなぁ…その都度、猫かぶってなきゃなんないしぃ」と言ったら
「そりゃぁもう、アタシ…10匹以上かぶってるわぁ」と言いよった。
娘にしてみたら父親に恥をかかせたくないって事で、それなりに頑張っていたのかもしんない。
そして今回も偶然とはいえ、親爺が少しはからんでいるしな。
「この歳になっても、まだまだアタシはお父さんの掌でコロコロ転がってんだな」
と最後に給食オバサンらしくない事を言いよった。
娘はアタシが世間は狭いなぁと言っていたと言ったらしいが正確には
「お前の世間は狭いなぁ」
と言ったからなのか?^^;