剪定がやっと終わりました ^^;
剪定作業がやっと終わりました。
同時に剪定された枝の片付けも終了です。
と言っても、周りの果樹園から見たら大幅に遅れてしまってますが….^^;
で、この写真なんですが、何の木でしょうかぁ?
ほっとかれてるんで、そのへんの雑木のようにしか見えませんが、果樹園には重要な木です。
その答えは『わい化にするための中間材』です。
昔のリンゴの木は50年も100年以上ももち、最終的には大木になったのですが、作業効率などから、最近の木はほとんど『わい化』の木が多くなりました。
わい化にするために根の部分に大きくしないための台木を用いその上に各品種を接ぎ木しています。
写真の向かって右側が『JM台木』で、挿し木で根がつきやすいので、これを適当な長さに切り、その上部に様々な品種を接ぎ木します。
写真左側は『M26』で、これは挿し木ではなかなか根が付いてくれないので、その下にさらにまる葉と呼ばれる木を挿し木で増やしたものを接ぎ木し、さらにM26の上部に様々な品種を接ぎ木するという方法をとります。
JM台木の方が簡単で、リンゴの品質も良いと言われていますが、最大の欠点はその根は野ネズミが大好きな事です ^_^;
ある程度の大きさになって、いよいよ実が成るころに、冬場の餌が無い時期に、その根を野ネズミが囓り枯らしてしまう事が時折有ったりします ^_^;
こんな風にして果樹園ではリンゴの木を確保して行くのですが、種苗法という法律が有って、自分で増やした木は他に譲渡出来ません。
また、品種によっては、自家用に増やす事も禁止されているものも有ったりします。
中間材に品種を接ぎ木してから、リンゴが稔るまでに3年ほど(1個か2個)
そこそこの量が収穫されるまで5年以上の歳月がかかります。
こんな風に、リンゴの栽培は気の長いスパンで経営されて行くわけです。
まぁ、しかし、宗教家のルターが言うように
「明日この世が終わろうとも私は今日、リンゴの木を植えよう」
という具合に、気長にのんびりと趣味と実益を兼ねて、これからも運営して行きますわぁ ^_^;