🍎紅玉物語
満を持して今日から紅玉の収穫に入りました。
義父から果樹園を受け継いだ時には1,000箱以上の収穫が有った品種ですが、今はその 1/10 程度の収量です。
受け継いだ時点で、リンゴ作りなどは ド・素人だった私には昔ながらの大きな木の剪定が全く出来なくて、近所の古老に2年間ほど手ほどきを受けたのですが、なかなかうまく行きませんでした。
で、当時主流になり始めていた、ワイ化栽培というコンパクトな木の剪定なら何とかなりそうという事で、3回ほどに分けて、その大きな紅玉の木を伐採させて頂く事にしたのでした。
が、しかし『お前が継くとは思っていなかったから、好きなようにしていいよ』と言っていた義父でしたが、いざ伐採の日時が近付くにつれて、日増しに寂し気な姿を感じとっていました。
そこで、当時まだ盛岡の八幡宮で神職を勤めていた実家の父に伐採前のお祓いを頼み、最後の収穫目標を1,011箱としたのでした。
かなり中途半端な数値ですが、これには訳があります😑
義母の名前が『セン』で義父の名前が『藤一(トウイチ)』でしたので、2人で守って来た果樹園に敬意を表す気持ちを込めての数値でした。
その2つの事を告げた後の義父は、だいぶ気を取り戻したように感じられました。
実際には1,011箱には7箱ほど足りず、分家の叔父から譲られた事は内緒です😅
そして、新植した品種の中にも紅玉を一部加えておいたのです。
近所のリンゴ農家の人達からは『なんで、今どき紅玉を植えるのか?』と言われるほどマイナーな品種になっていたのですが「自分が食べたいから….」と答えたものでした。
そんなマイナーな品種の紅玉ですが、未だに根強い人気があり、収穫量の半分はJAに出荷しますが、残りの半分の半分はオーナーになって頂いたり、箱買いして頂いたりで、残りは100%紅玉だけのストレートジュースにしたりジャムにして買い取って頂いています。
そんな事を思い出しながら甘酸っぱい紅玉の独特な匂いがする果樹園での総勢6人態勢での収穫も明日で完了予定です。
お申込み頂いている皆様方には日曜日から順次発送させて頂きますので、いま少しお待ちください。
今年の紅玉は小玉ですが、度重なる台風にも耐え抜いた彼らの頑張りに免じてお許し頂ければ幸いです。
(と、言い訳していますが、写真の通り実の付け過ぎに由来している事は一目瞭然です😂園主の管理の力量不足は否めません^^; 申し訳ありません)