りんごの木のオーナーの皆様に、日々の作業を公開しています [岩手県盛岡市]

北国にはもうこんなお天気の日は来ないかも知れないとか思ってしまう程の８月の天候でしたが、今日はほどほど気温も高く、一日中気持ちの良い日でした。
９月からは、いよいよ集大成の収穫の時期となります。
すでに収穫を開始している『きおう』をはじめ、明日からは『さんさ』の収穫も開始し、オーナーにお申込み頂いている皆様方への発送も開始しようと思っております。
収穫したその日に発送させて頂きますので、数に限りがあり、お待たせ頂く事もあるかと思いますが、順次発送して参りますので、楽しみにお待ちください。

写真は『もりのかがやき』です。
輸出に備えて昨日JAの職員の観察を受け、１４～１５日には検疫官の正式な査察を受けた後、発送となります。
赤いリンゴより黄色い品種の方が人気があるというお国柄のようですが、果たしてどんな評価をして頂けるか心配でもあり、楽しみでもあり…..
タイへは、配偶者と旅した事がありますが、ベトナムは未知の国です。
足腰の丈夫な内に、東南アジアのあちこちを訪ねてみたいものです。

さんさ

雨の合間を縫って、お盆中だと言うのに、薬剤散布😂
今回の散布はナミハダニ対策。
数はあまり見られなかったのですが、念のため。
薬剤は、澱粉質の粒子でダニの気門を塞ぎ、窒息死させようという代物で毒物ではありません。
写真は「さんさ」
今年の早生種は、さんさ、ファーストレディーなど、どちらもサビ果が目立ちます😓

８月になった途端、北国は朝夕めっきり涼しくなりました。
まさか、このまま秋に突入ってわけではないとは思いますが🙄
４日間続いた盛岡の夏祭り「さんさ踊り」も今日が最終日。
今年は完全ギャラリーって事で、孫娘とその母親＆婆さんの直系3代は先ほど見物に出かけました。
果樹園の作業は明日から草刈りを実施予定。
日中は結構暑いので、アタシはヘロヘロですが、草は元気いっぱいです🤣
写真は本来黄色な「もりのかがやき」ですが、今年は少し赤く着色しています。
先日の雨で出来た泥濘には名も知らぬ蝶が…..
2匹で水を飲んんでましたが、ツガイでしょうか？

10時半頃から雨になりました。
ふじの最終仕上げがまだ残っています。
今年のリンゴは平年より若干生育が遅れていますが、目立った病害虫は無く今のところ順調に推移しています。
が、品種によって、また、系統によっては、春先の低温が影響したようで、ご覧のようなサビ果が見受けられます。
まぁ、サビ果の方が糖度は高いのですが、ここまで酷いと商品価値が無いので、摘果してしまいます。
『さんさ』が最も多く、ふじも三島系と呼ばれる系統に多く見受けられます。
今年は『さんさ』が甘すぎるってクレームが来るだろうなぁ….😓

もりのかがやき

王林、さんさ、早生ふじと、順に荒摘果を終え、今日から二手に分かれて、引き続きマイナーな品種『きおう』と『もりのかがやき』の摘果に入りました。
どちらも岩手で育成された黄色い品種です。
『きおう』は、当園で最も早く収穫される品種です。
『もりのかがやき』は今年、その一部が輸出にチャレンジされます。
写真は『もりのかがやき』
現在 13mm 程度です。

DSC_0553

北国でもやっと桜の開花が始まりました。
『さんさ』の蕾が、やっと葉の中から確認出来るようになりました。

そんな中、所属するJAから「熊谷さんちの＊＊品種を一部、輸出に向けませんかぁ？」
と云う問い合わせが来ました。
ここに来て、TPP絡みの事もあり、農産物を逆に輸出して足腰の強い農業を！と叫けばれている事もあったりするので担当者やJAも、それに呼応したいと思う気持ちは分からないでもありませんがぁ….。
事リンゴに関しては、そして岩手の場合はどうなんだろうなぁ…と、常々思っていたするのですよぉ。
岩手の場合、リンゴの生産量は全体の数パーセントしか無いわけで、青森や長野に比べると僅かな数値でしかありません。
ですから、ワタシなんぞは、輸出は青森・長野に任せて、岩手は黙って、その空くスペースを埋める事を狙って、国内販売して行く方向での戦術の方が賢いんでねぇの？なんて思うのですよぉ。
食料自給率が先進国と呼ばれている国々と比べ、極端に低かったり種子法が破棄されたりと妙な方向に向かう中、誰かが仕掛けた方向になだれ込む事で後悔する日が来るんじゃねぇかと。
取敢えず、説明会に来いってんで、説明だけは聴きに行きますけどね。
昨年の不出来にもかかわらず、今年もお前んちのリンゴを食ってやるよ！という嬉しい申込みを頂いている皆さんに食べていただく事が先決ですからね。

早稲種『さんさ』の収穫と発送にかまけていて、少し離れた箇所にある紅玉専用園地の見回を怠っていたら、あっと言う間に草が伸び放題状態になっており、慌てて草刈りをしました ^_^;
その紅玉も、個体によっては色付き初めています。
今年はなぜか紅玉のオーナー申し込みが増えたのですが、今年の紅玉は小さめです ^_^;
原因は分かっています ^_^;
実の付け過ぎです ^_^;
ま、小さめの方が長持ちしますし、オーナーの皆様方もほぼアップルパイやらジュースなどの加工用でしょうから、小さめでも支障はないか！と開き直っていたりします ^_^;
さんさのオーナーの方から
｢今年のさんさは糖度が高いですねぇ……^^;｣
との感想が寄せられております。
本来の『さんさ』は酸度と糖度のバランスが絶妙で人気なのですが、今年は糖度が少し多目だったようです。
これも原因は分かっています ^_^;
それは、気温が高めに推移した事と、春先の遅霜のためにサビ果が多いからかと思われます。
リンゴの実は傷ついたり何かしらの障害が有ると、それを癒やそうとして、その実にせっせと養分を送り込みます。
その結果として糖度も高めになったりする訳です。
リンゴ作りってホント難しいですねぇ…..

2016オーナー様の初収穫です。
２組の『さんさ』のオーナーさんが収穫においでになりました。
果たして、今年のリンゴはいかがだったでしょうか？
私は卒論の参考にしたいという大学生の取材を受けたり、明日から始まる地域のお祭りの準備などに追われていました ^_^;
発送希望のオーナーさんの分は明日から時間をみて順次発送開始させていただきます。
今すこしお待ちください。